スマホでライブ配信しながら訴える高橋候補(オークワロマンシティ前)

 衆院選和歌山2区に立候補している政治団体、鼎立(ていりつ)の党代表の新人高橋秀彰候補(42)=兵庫県丹波市=が21日、公示後初めて日高地方入りし、支持拡大を呼びかけた。

 御坊市2カ所、美浜町1カ所で街頭演説を行い、オークワロマンシティ御坊店前では日本の食料自給率向上の必要性を訴えた。

 「南海トラフ地震臨時情報で店の棚から米が消えたが、これは戦後、アメリカの小麦を広めるようにしてきた農業政策に起因する」などと、多くの食品が海外から輸入されている現状を指摘。「日本の自給率は大豆が6%、小麦は17%しかなく、米は100%と言っているが消費量は明治時代と比べ半分になっているため、有事で海外の食料が入ってこなくなり消費が増えれば足りなくなる。それなのに自民党は憲法を改正し、軍を持とうとしている。臨時情報でさえ米がなくなるのに、戦争に巻き込まれ、食べ物がなくなったらどうするのか」と声を張り上げ、「今の政策は経済優先で自然環境を壊している。日本の技術を使って自然や人間以外の生物と共存し、大豆や麦の自給率を上げていくことが大事。まだ豊かな自然が残っているこの和歌山から始めたい」と訴えた。

 今後は2区の南部を中心に活動し、23日の田辺市での演説には大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康氏が応援に駆けつける。公示からの演説はすべてYouTubeで生配信し、ネットを使った活動も展開している。