
第11回日展が11月1日から24日まで、東京都港区六本木の国立新美術館で開催される。洋画部門で、白玄会会員の鳥居佳子さん(76)=日高川町和佐=が6度目の入選を決めた。県内の入選は2人。
鳥居さんは元小学校教諭。30代の頃から洋画を始め、白玄会のほか関西水彩画会、研水会、一水会に所属している。
今回の入選作品は「草むらの花(森の中で)」と題する100号の大作。家族で日高川町の上阿田木神社を散策した時、杉林の中で見つけたアジサイの仲間のつる植物イワガラミの花を描いた。額アジサイに似た白い花で、光を受けて明るい色に見える葉の複雑な重なり、清楚な花の姿を緻密に描いている。
鳥居さんは園芸花よりも野の花が好きで、「草むらの花」を長年のテーマとして描き続けている。緑が印象的な作品が多かったが、近年は趣向を変えて色調を抑え、今回の作品も葉などの部分を黄色を帯びた淡い緑にしている。
「白、黒、黄を基調として、色を限定した中でどれほど表現できるか試みています。画面の左側に陰影を入れ、右側は杉の間から見える空を明るく描いて明暗の変化をつけました。6度目の入選、うれしく思います。描ける限りは描き続けていきたいと思います」と話している。