街頭演説で政策をアピールする楠本候補 (印南町南谷で)

 衆院選和歌山2区の日本共産党新人、楠本文郎候補(70)=御坊市=が20日、地元日高地方で街宣活動を行った。

 みなべ町、印南町、御坊市などを選挙カーで巡回。街頭演説も行い、印南町南谷の切山集会所近くでは「選挙区の27市町村で感じることは海、山、川が荒れてきているということ。今までこれにお金をかけてこなかったツケが回ってきている」と指摘し、「農業者が少なくなり、雑木林が増えて田んぼも荒れる。今年の夏は米不足も発生した。1次産業に対する予算を増やすことが重要だ」と訴えた。

 「アベノミクスで円安、株高が進んだが、庶民は消費税10%に泣かされている。最低賃金も大阪と134円の差(和歌山980円、大阪1114円)がある」とし、「消費税を5%に引き下げることを目指し、やがて廃止する。最低賃金も一律1500円に引き上げることが必要」と主張した。

 政治とカネの問題については「裏金に関わった会計責任者らが有罪となったが、政治家が責任をとっていない。今回の選挙で、この点を有権者がどう判断するかが問われているのではないか」と呼びかけ、「日本共産党は私利私欲なく働くことがモットーです」とクリーンさを強調した。

 期日前投票 16日から20日までの5日間で、2区は3万721人が投票を済ませた。2021年の前回衆院選の同期比40人減。