10月のテーマは「スポーツ」。詩人で随筆家の銀色夏生の日記エッセイを紹介します。
 「運動の半年 つれづれノート28」(銀色夏生著、角川文庫)
 「そして僕は途方に暮れる」などの作詞者でもある著者の、日記エッセイシリーズ。現在45巻まで出ており、本書は2015年発行。私は通読しているわけではないのですが、「半年」と期限を決め集中して運動に取り組む日々を紹介しているところが面白い。

  * * *
 1時間目。「のびのび体操」。今、最も休みたくないのがこのクラス。T先生の説明のひとことひとことを私はメモにとりたいぐらい。筋肉の動かし方、これはなんという筋肉で、今、どこをどうしてるか。動かしながら実感させてくれる。

 体の中を透明にして見せてくれてるような感じ。

「生活可動域の範囲内で動かすのでは運動になりませんよ。これは運動ですから限界まで動かしてください」といわれながら、肩甲骨まわりをいくつもの動きを使ってかなり丁寧にのばしていく。今日も満足。