先日、人と話していると急に右目に墨が流れ込んできたようになって視界が悪くなった。
視界の下の方にゾウリムシのような形が広がり、視界の上の方は縮れた髪の毛のような感じのものができて、視点を動かすと一緒に動く。痛みはなかったが、最近頭痛もあって不安になったのでとりあえず病院に行くことに。検査の結果は「飛蚊(ひぶん)症」ということで、現状では網膜剥離などといった重大な病気にはなっていないとのことだった。飛蚊症は生まれつきのものと年齢による変化との2種類があり、筆者のような近眼の人は老化とともになりやすいそうだ。
飛蚊症の言葉は文字通り蚊が飛んでいるように見えることに由来。医者によるとその蚊が消えることはないと言っていたが、筆者は幸いにも下側に見えていたゾウリムシぐらいのものが、その日のうちにふと目をつぶった瞬間になくなっていた。これが残っていたらかなり視界が悪かったと思う。依然、残っているのは上の方にある縮れた髪の毛のようなもの。たまに焦点にそれが入ってくるときがあり、物が見えづらくなるが、仕事や私生活には問題なさそう。ただ、やはり目の前をちょろちょろと蚊が飛んでいるようでうっとうしいのは確か。ネットで調べると、新陳代謝とともに薄くなるという情報もあったので、それに期待したい。
いずれにしても飛蚊症は実は失明にもつながる病気でもあり、自覚症状が出た場合はすぐに眼科を受診することが非常に大切だそうだ。そう言えば筆者は最近、近眼にもかかわらず老眼も進んで来たようで、体力の衰えも感じる。何とか老化に抗いたいものだが…。 (吉)