先日、取材で田辺市に行った際、「弁慶まつり」が行われている市街地を通り、車が渋滞、大勢の人でにぎわう光景に驚いた。田辺が生誕地とされる武蔵坊弁慶にちなんだイベント。よさこい踊りや演劇があり、盛り上がったよう。仕事だったため、見る時間はなかったが、以前に訪れた夏の「ヤーヤーまつり」と同様、和歌山第2の都市と言われるだけあり、車の窓越しながら熱気を感じた。

 さて、日高地方では1日の宵宮から2日に印南祭があり、各神社の秋祭りシーズンが到来。きょう13日には地元の丹生神社で祭りがあり、氏子・若中として参加する。2週間前に始まった練習。役には立たないが、仕事以外ほぼ毎日、会場に顔を出した。子どもから年下、同年代、年上の人まで同じ地区に住む多くの人と交流。新たな出会いもあって親交も深められた。これも祭りのいいところ。それと、毎晩のように家を空け、家族には本当に申し訳なく、お詫びと感謝を紙面を借りて伝えたい。

 祭りについては特に由緒や歴史に詳しいわけではなく、氏神さまに対する氏子としての務めのようなものだと思ってきたが、今年は和歌山県神社庁のホームページを紹介してもらって少し勉強。そこには丹生神社の鎮座地から祭神、境内社、例祭日、社宝、指定文化財、主たる建造物、そして由来まで掲載されており、興味深く拝見した。

 伝統芸能の継承も世代間や地域の交流も大切。進学や就職で離れた人も含めて集い、新たな出会いもあるだろう。4年ぶりの昨年は雨だったが、今年は晴れ予報。大いに楽しみたいと思う。そしてこの先も、いずれの祭りもにぎわい、笑って楽しい地域の行事が続けばと願う。(笑)