日高川町江川在住の柔道整復師田淵裕規さん(33)が近畿地区プロ自転車競技大会に出場する日本競輪選手会和歌山支部のトレーナーとなり、22、23日に奈良競輪場で開催される同大会に臨む。21歳で柔道整復師となり、日々の施術所での治療のほか、野球やサッカーなどさまざまな競技の選手の治療やコンディショニングを担当。その実績が認められての指名で、来年の全日本、世界選手権を目指すチームを全力サポートする。
トラックレースの競輪選手が出場する自転車競技大会は、毎年5月に開催される全日本プロ選手権自転車競技大会(通称・全プロ)が国内最高峰。4㌔チームパーシュート(団体追い抜き)、1㌔タイムトライアル、エリミネイション(2周ごとに最後尾の選手が除外される長距離サバイバルレース)などの種目があり、全国8つのブロックに分かれる地区プロ自転車競技会(地区プロ)を勝ち抜いた選手が全プロに出場する。
今回の近畿地区プロには和歌山支部から、昨年の1㌔タイムトライアル3位の貴志修己選手、昨年のエリミネイション1位の張野幸聖選手ら約20人が出場。全国を転戦する公営競技のレースをこなしながら、地区プロに最高の力を発揮できるようコンディションづくりを進めている。
田淵さんは日々の自身の施術所での診療・治療のほか、野球やサッカー、アメフト、格闘技、大相撲、競輪など各種のプロ・アマアスリートの治療実績があり、和歌山支部のトレーナー就任には「毎日、一生懸命、仕事に取り組んで勉強してきたことが認められ、本当にうれしく思います」と笑顔。地区プロに向けては「今回、私がイチオシの貴志選手ら和歌山支部全員が実力を発揮できるよう、自分も技術を磨き、和歌山代表として頑張りたいです」と話している。
地区プロを勝ち抜けば来年の全プロ、さらに全プロを勝ち抜けば寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GⅠ)の出場権が与えられる。