衆院選の新和歌山2区に10日、政治団体「鼎立の党」代表の新人、高橋秀彰氏(42)が立候補を表明した。
高橋氏は千葉県松戸市出身で、早稲田大学教育学部中退。農産品をウェブ販売するITベンチャー企業の代表などを務め、現在は兵庫県丹波市で専業農家を営んでいる。2区との縁は、先祖が雑賀衆で、海南市地域に住んでいたという。
県庁で記者会見した高橋氏は、「生活に非常に満足し、不安もなく暮らしている人は少ない。30年間行われてきた既存政党の政治がこの帰結を生んでいる。ここに疑義を申し立てたい」と出馬の理由を話し、食料自給率のアップ、自然と共存するエネルギー政策、脱原発など自然環境保全に関する政策を中心に掲げ、「中山間地域の生活や伝統を引き継ぐためには、今の社会制度を見直さないといけない」と述べた。
2区には高橋氏のほか、共産党新人で前県議の楠本文郎氏(70)、自民党新人で元衆院議員秘書の二階伸康氏(46)、無所属新人で政治団体代表の本間奈々氏(55)、無所属新人で前自民党参院幹事長の世耕弘成氏(61)、立憲民主党新人で和歌山市議の新古祐子氏(52)が立候補を予定し、6人の戦いとなる見通し。