今月15日公示、27日投開票の次期衆院選に向け県選挙管理委員会は8日、和歌山市で立候補予定者説明会を開き、新2区に立候補を予定、または検討している7陣営が出席した。うち新人の5陣営がすでに出馬を表明、新たに新人1陣営が出馬の意思を固めており、現時点では少なくとも6人乱立の戦いとなる見通しだ。
2区で説明会に出席したのは、立候補表明順に元県議で共産党新人の楠本文郎氏(70)、自民党の二階俊博元幹事長の三男で同党新人の二階伸康氏(46)、和歌山の未来をつくる会代表で無所属新人の本間奈々氏(55)、元自民党参院幹事長で無所属新人の世耕弘成氏(61)、和歌山市議で立憲民主党新人の新古祐子氏(52)の5陣営。ほか新たに立候補の意思を固めた鼎立(ていりつ)の党代表を務める新人の高橋秀彰氏(42)=兵庫県丹波市在住=も出席しており、「選挙を通じて農業問題を訴えたい」としている。また、奈良県奈良市在住の会社員男性(43)も出席し、「政治のあり方を問うため、やれるものならやりたいが、家族と相談してから」と話すにとどまっている。
1996年に衆院選小選挙区制が導入されて和歌山県が3つの選挙区となって以降、立候補者の最多人数は旧1区が5人、旧2区が4人、旧3区が3人。今回の新2区は少なくとも6人が立候補し、過去最多となる見通し。二階氏と参院からくら替え出馬する世耕氏の保守分裂選挙となっていることや、政治資金問題などで全国的にも注目を集めていることが、候補者乱立につながっているとみられている