日高川町や有田川町に建設が計画されている風力発電「中紀第2ウインドファーム(仮称)」と「Dream Wind和歌山有田川・日高川(仮称)」に関し、地元住民で組織する風力発電建設を考える会日高川と白馬山脈の風力発電を考える会は8日、県に署名(4400人)を添えて建設計画反対の要望書を提出した。
中紀第2ウインドファームはコスモエコ・パワー株式会社(東京)が日高川町、有田川町の白馬山脈沿いに4300㌔㍗の風力発電を最大12基計画。Dream Wind和歌山有田川・日高川は大和エネルギー株式会社(大阪)が日高川町と有田川町にまたがる尾根沿いに3200~4300㌔㍗の風力発電を最大11基計画している。
要望書は低周波による健康被害、保安林機能の低下や自然環境の破壊、土砂の流出などによる大災害への懸念などを挙げ、「林地開発の許可等を一切認めることがないようお願いしたい」としている。
両会のメンバー約10人が県庁を訪れ、環境政策局の中場毅局長に建設反対の要望書を手渡した。中場局長は「地元の思いを重く受け止めている。環境との調和を考慮し、法令に基づいて対応していきたい」と話した。