福井工大との第1戦、初回に適時打を放って一塁上で大谷翔平選手のポーズをとる原選手(10月5日、福井県営球場)

 北陸大学野球2024年度秋季1部リーグ戦最終第7週は5、6日、福井県営球場等で行われ、紀央館高出身の原健心選手(4年、御坊中卒、紀州由良リトルシニアOB)がメンバー入りする金沢学院大が、福井工大に2戦連続でコールド勝ちして3年連続11回目の優勝。原選手も全10試合に出場し、勝負強い打撃でチーム史上2度目の全勝Vに貢献した。

 リーグ戦は6校総当たりで、同じ対戦で2勝したチームに勝ち点1が与えられ、勝ち点の数で順位を決定。8月に開幕し、第6週終了時点で、金沢学院大と福井工大が、勝ち点4で並んでいた。

 原選手は9試合に二塁手で先発、1試合に代打で出場し、打撃は3、7、8番で26打数11安打、10打点、8四死球、打率4割2分3厘、出塁率5割5分9厘の活躍。初戦こそ無安打だったが、次の第1週第2戦、代打で適時打を放って以降、金沢大との第1戦での2点三塁打、第2戦での二塁打を含め、全試合で安打を記録し、福井工大との第1戦では3―0の初回2死一、三塁から左翼へ適時打を運んだ。

 金沢学院大は11月2、3日に名古屋市のパロマ瑞穂野球場で行われる東海・北陸・愛知3連盟王座決定戦(北陸1、愛知2、東海1チーム)に進出。優勝チームは秋の大学日本一を決める明治神宮大会に出場する。


 原選手は「10連勝は簡単な道ではなかったですが、チームメートやスタンドの応援が一丸となり、達成できました。学生最後のリーグ戦だったので、優勝という良い終わり方ができて幸せです」と笑顔。「昨年の王座決定戦は個人的に悔しい結果に終わっているので、今年はチームが勝てるよう役割を果たし、神宮に行けるようにしたい」と話している。