日高川町に工場を持つ株式会社スミロン(本社・大阪市、春山英二代表取締役)は1日、県に企業版ふるさと納税の寄付を行った。
同社は1972年9月に設立し、金属や建材、自動車、エレクトロニクス分野向けなどの表面保護フィルムの製造などを手がける。98年11月、同町の和歌山工場が操業を開始し、現在の従業員約70人のうち約9割が地元採用。今年7月には同社が主催する初の小学生サッカー大会「スミロンカップ」を同町で開催し、16チームが参加するなど、地域に根差した企業活動を続けている。
今回の県への企業版ふるさと納税は「わかやま地域の賑わい総合対策プロジェクト」「ポストコロナ時代の若者就職支援による県内定着・移住促進」「和歌山こどもまんなか社会推進プロジェクト」に対する寄付とし、関係人口の創出・拡大、若者の県内定着・移住促進、子育てしやすい環境づくりなどに役立てられる。
県庁知事室で行われた贈呈式では春山代表取締役が目録、岸本周平知事が感謝状をそれぞれ手渡し、春山代表取締役は「和歌山工場は主力工場であり、世界に製品を出荷している」、岸本知事は「そんな大事な工場が和歌山にあるのはありがたい。寄付は有効に使わせていただく」などと話していた。