9月21日から30日まで秋の全国交通安全運動が展開され、日高地方でも啓発や表彰の行事が行われた。子どもが通う美浜町内の保育所では、同町商工会青年部(碓井裕也部長)、交通安全協会美浜分会(出口和幸分会長)が、塗り絵セットの交通安全グッズを園児にプレゼント。出口分会長は「横断歩道は手を上げて、右、左、右を見てから渡ってください。それと、止まっている車の後ろで遊ばないようにね」と呼びかけていた。

 その日の夜、娘は大喜びでクレヨンを手に塗り絵を始め、「(道路標識の)ここ何色?」と聞いてきた。意味は分かるが、とっさに色が出てこない。スマホで調べ、画像を見せながら、意味も一緒に話しておいた。翌日の登園時、車から道路標識を見つけては、「あったー!」と大はしゃぎ。一つひとつに目をやりながら「こんなところにあったのか」「こんなにたくさんあったのか」と感じた。いつも見ているのだろうが目に入っているだけで慣れは怖い。反省すると同時に、親子で交通安全の意識を高めるいい機会になったと思った。

 運動の最終日、警察による通学路での街頭指導が全国一斉に行われ、御坊署員も登下校の児童生徒や自転車利用者に交通安全を呼びかけた。下校時の御坊小学校周辺では署員が交差点に立ち、歩いて下校する児童の安全を守りながら、横断歩道を渡るときは左右の安全確認や手を上げるよう、自転車利用者には左側通行や一時停止の標識前で必ず止まるよう指導。一方、車のドライバーには「見せる活動」として、警察官が立っているというだけで、注意力アップの効果は絶大だったと取材しながら思った。秋の運動は終わったが、交通安全は一年間継続しよう。(笑)