各地で秋祭りの準備が進む中、印南町の羽六地区では21日、来月11、12日の古屋八幡神社祭に向け、地元住民らによる神社鳥居や本殿に飾るしめ縄作りが行われた。
古屋八幡神社の秋祭りは羽六、古屋、宮ノ前の3地区が参加。近年は既成品のしめ縄が使われる地域もあるが、毎年手作りのしめ縄を作るのが恒例行事となっている。
稲わらは、長さと強度があるもち米のわらを使用。今月14日に収穫、約1週間天日干ししたのち、地元有志約10人が集まって編み込み。2~6㍍、計37本のしめ縄を作り上げた。
以前は輪番制で世話役をする頭屋(とうや)の単位で行われていたが、高齢化や担い手不足に伴い、頭屋の番に関係なく地元の有志が参加するようになった。
今年の頭屋を務める切目嘉一さん(64)は、「地元の皆が手伝いながら伝統を守っています。これからも助け合い、協力することで地域の祭りを後世につなげていってほしいですね」と話していた。