約1年ぶりとなる大会出場へ 「子どもたちに強い姿を見せたい」 と前田選手

 新極真会和歌山支部本部直轄御坊道場の前田勝汰選手(31)=日高町、御坊市職員=が、昨年10月の世界大会以来約1年ぶりの復帰戦となる全日本空手道選手権大会(10月5・6日、東京体育館)へ燃えている。

 前田選手は2015年の世界大会で4位入賞し、17年に世界ウエイト制大会軽重量級で優勝。コロナ禍の影響で、19年の世界大会16強を最後に試合から遠ざかっていた。昨年の全日本大会で3年半ぶりに復帰、中量級で優勝し、出場した世界大会で左拳を骨折。4回戦でドクターストップがかかり、以降、リハビリ、練習に励んできた。

 5歳から空手を始め、学生時代から数々の国内タイトルを獲得。19歳から階級別、無差別合わせて5回の世界大会に出場している。段位は二段、突きが武器で、御坊道場では指導員を務め、道場生の憧れの的。迫る大会へ「しっかり体づくりができ、体重も全盛期のころに戻ってきました。家族をはじめ、支えてくれた人に、格好いい姿を見せたい。道場の一緒に練習してきた子どもたちにも強い姿が見せられたら」と拳を握っている。