
浄土真宗本願寺派和歌山教区御坊組(青木和教組長)の「平和の鐘の集い」が16日、本願寺日高別院で開かれた。
毎年9月18日、浄土真宗本願寺派が東京の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で「国立千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要」を実施。同御坊組も5年ほど前から、その日程に合わせて日高別院で「平和の鐘の集い」として梵鐘をついて平和を願っている。今回は18日が敷地内の御坊幼稚園登園日になるため、祝日の16日に実施した。
約20人が参加。本堂前で読経のあと青木組長が「暑い中、ありがとうございます」とあいさつし、湯川逸紀副組長が経緯と趣旨を説明。「9月18日は太平洋戦争につながる満州事変の発端、柳条湖事件が起こった日でもある」など話して鐘楼に移動。戦時中、供出されたが返還を受けたという経緯のある梵鐘の検査痕を確認し、一人ずつ順についていった。1回ごとに鳴り響く音に、参加者は平和への願いを込めていた。