みなべ町西本庄、須賀神社(前芝弘知宮司)で12日、参拝者駐車場造成工事の竣工式とチェーンソーアート元世界チャンピオンの城所ケイジさん(57)=田辺市龍神村=が制作した龍の彫刻「須賀青龍(すがせいりゅう)」の除幕式が行われた。
今まで同社には参拝者用の駐車場がなかった。今年6月から一の鳥居北側のスギやヒノキ林だった約1000平方㍍を整地し、普通車約50台(大型バスも可能)が駐車できるスペースを確保した。
城所さん制作の彫刻は造成で切り出された樹齢300年のスギの木を利用。長さ3㍍の丸太に前方で蜷局(とぐろ)を巻いている迫力ある龍を仕上げ、「須賀青龍」と名付けた。彫刻された龍の作品は駐車場内にオブジェとして設置された。
式には関係者ら約40人が出席。前芝宮司が神事を執り行い、祝詞や玉串を捧げて完成を祝い、須賀青龍の除幕が行われた。
引き続き、記念式典が行われ、岩本照男総代長が「立派な龍が出来上がった。大切にしていきたい」とあいさつし、前芝宮司も「駐車場が完成し、観光振興や参拝者の利便性向上につながる」などと述べた。城所さんが作品制作の経緯などを紹介。テープカットや餅投げで祝った。