先日、日高広域消防本部で職員意見発表会があり、取材した。中野由規、鈴木健斗の両士長が発表。2人とも素晴らしい発表だったので紹介したい。

 最優秀賞の中野士長は、「オーナーシップ 職場環境について考える」として、責任感や主体性を持って自分の役割、仕事に対して積極的に取り組む姿勢のオーナーシップを消防全体に取り入れることを提案。「オーナーシップを持つことで瞬時に判断し、自発的に行動、対応することが可能になる」「自分の仕事に誇りを持って積極的に取り組むことでモチベーションを高め、組織全体のパフォーマンス向上につながる」「各職員が役割に責任感を持って自発的に行動することで信頼関係が生まれ、組織全体の対応力が高まり、住民の安全につながる」という3つの利点を挙げ、「消防にオーナーシップという考えを取り入れ、よりよい職場環境をつくり上げることで、住民に安心安全を提供できるようになれば」と述べた。

 そして、記事では伝えられなかった優秀賞の鈴木士長は「自分をかえて、人助けのプロに〓」と題し、協調性について熱弁。「消防職員における協調性とは、自分と異なる階級や考え方を持つ職員と協力し、円滑に住民を助ける能力」としたうえで、「コミュニケーション能力の強化がチームとしての協調性を高め、安全・迅速・確実に住民を助けることにつながる」と力を込めた。

 2人とも普段から建設的な考えを持って業務に取り組んでいることがうかがえ、組織のパフォーマンスを高めるという点で職種は違えど参考になる内容。2人のように組織を取り巻く環境の変化や状況を感知し、問題解決に取り組む姿勢が組織力アップには大切と思った。(笑)