満月とススキの貼り絵を眺めるお年寄り

 今月17日は中秋の名月。御坊市薗、やまばデイサービスセンターでは「十五夜」をテーマにした貼り絵が登場している。

 8月初旬から1カ月かけて利用者のお年寄りが皆で楽しみながら取り組んだ作品で、縦約2㍍の大きな貼り絵。黒い夜空を背景に金色に輝く満月と白い雲、ススキと月見団子、月を見上げる着物姿の女性も描き、「名月やああ名月や名月や」と添えた。利用者のお年寄りは「縁側で子どもらと月見したな。懐かしいよ」「お団子食べたいなあ。昔よく作ったんやで」など話しながら、楽しそうに眺めていた。

 同センターの作業療法士三池勝一さんは「このような作業療法は認知症予防や意欲向上、QОL(生活の質)向上などに効果があります」と話している