自由に書かれた 「己書」 作品と森本さん

 御坊市薗、画廊喫茶「さぼーる」で、「一般社団法人日本己書(おのれしょ)道場作品展」が開かれている。26日まで。

 同道場の認定師範森本隆夫さん(60)=御坊市薗=の主宰する字遊庵己書道場から、森本さんと道場生9人の作品を出展。作品展の開催は今回が初めてとなる。森本さんは日高地方初の認定師範で、男性師範としては県内初。己書は「自分だけの書」の意味で、型にとらわれず気持ちのままに絵なども添えて書かれる。

 これまでにも書を習ったことはあったが、2年ほど前に己書と出会い、自由なところに魅かれて本格的に取り組んだという。道場生は20代から70代まで14人。森本さんの経営する株式会社森仁水産裏の「おととやダイニング」内で週2回、幸座(講座)を開いている。

 今回は、森本さんが「瑞氣集門」など好きな言葉を独自の書体で書いた15点、道場生が1人4~10点ほど、合わせて約100点を出展。バラエティに富んだ作品展となっている。ノートを設置しており、感想を書いた人には記念品として作品1点が贈られる。

 森本さんは「書道で挫折した人も、絵の苦手な人も、筆ペンで手軽に味のある筆文字が書けるようになり笑顔になる己書をお伝えしています」と話している。関心のある人は森本さん℡090―8826―3155まで。

 「さぼーる」は日曜が定休、開店時間は午前11時から午後5時まで。問い合わせは同店℡0738ー22ー7261。