ボールを手に代表の山﨑ヘッドコーチと公式戦デビューへ燃えるチョイスのメンバー

 今春から活動している御坊日高の男子バスケットボールU15(中学生)クラブチーム「CHOICE」(チョイス)が、21日開幕の県大会で公式戦デビューする。御坊市の山﨑義生さん(36)が、小学生でバスケを始めた子どもたちが中学生になっても続ける〝選択肢〟の一つになればと立ち上げたチーム。中学校部活動の地域移行が議論されるなか、山﨑さんは「受け皿となる地域クラブとして中体連の大会にも出場したい」と話している。

 チョイスは今年4月に本格始動。御坊市を中心に美浜、日高、印南、日高川各町の1~3年12人が所属している。代表の山﨑さんがヘッドコーチ、山﨑さんの高校バスケ部時代の同級生で御坊市の木村勝輝さん(35)がアシスタントコーチを務め、主に週3回、湯川中学校で練習。県協会への登録を済ませ、県U15バスケットボール選手権大会(男子は22日から)に出場する。

 これまで日高地方を拠点にした中学生クラブチームはなく、日高地方の中学校で男子バスケ部があるのは日高と南部の2校。山﨑さんはバスケをしている小学生が中学生になるとき、自宅から遠い市町で活動するクラブチームへ入部したり、同じ小学校の友達と別の中学校へ進学したりしなくてもバスケを続けられる選択肢にとチームを作った。

 バスケの中学校部活動地域移行では今年度から、湯浅と広川両町の地域クラブが中体連の大会に出場。山﨑さんはチョイスも出場できるよう御坊市教育委員会や各関係機関に働きかけており、「可能性のある子どもたちがバスケを諦めるのではなく、続けるという選択肢になるチームになれれば」と話している。