岸本知事と和やかに歓談する陳総領事

 韓国の陳昌洙(チン・チャンス)駐大阪総領事が2日、県庁に岸本周平知事を訪問し、両国の若者世代の交流促進などについて意見交換した。
 陳氏は、東京大学大学院を修了し、政治学博士号を取得。韓国のシンクタンク「世宗研究所」の日本研究センター長、所長などを務め、早稲田大、神戸大、立命館大などで客員教授を歴任してきた知日派で、7月に駐大阪総領事に就任した。

 知事室を訪れた陳総領事は、来年が日韓国交正常化60周年の節目であり、大阪・関西万博の開催で交流の機運が高まることから、「両国民が肌で感じ、ビジネスの利益も出るような、ウインウインの韓日関係を協力して築いていきたい」と述べた。韓国の世論調査で、29歳以下の若者の日本への好感度が上の世代より高いことも紹介し、「未来世代の交流をもっと活発にしたい」と話した。

 岸本知事は陳総領事に賛同し、日本の若者にも韓国文化に好感を持つ人が多いこと、自身も韓国ドラマのファンであることを伝え、「文化的なお互い様の交流を、若い人たちに期待したい」と述べた。
 また、2月と5月に熊野白浜リゾート空港(白浜町)と韓国の仁川国際空港を結ぶチャーター便が運航し、好評だったことにふれ、今後の継続に陳総領事の協力を呼びかけた。

 陳総領事は、鈴木太雄県議会議長とも意見交換した。