美浜町は３日、そば・うどんを中心に和食専門店を展開する株式会社信濃路（和歌山市）との間で、災害時の炊き出し等の協力に関する協定を結んだ。炊き出しの実施を内容とする災害協定は同町で初めて。
協定は災害時に信濃路が避難所等で炊き出しを行うほか、調達可能な食材や物資の供給で協力する内容。同社の西平都紀子会長、冷水康浩社長が役場の町長応接室を訪れ、西平会長と籔内美和子町長が協定書を交わした。
籔内町長は「本来は信濃路さんの店舗がある市町の後と思いますが、縁あって親しくさせていただいている西平会長にお願いしたところ、快くお引き受けいただきました。信濃路の皆さまに感謝します。今後もご縁を大事にしていきたい」とあいさつ。西平会長は阪神・淡路大震災や能登半島地震の被災地での炊き出し実施に触れ、「和歌山の皆さんに助けられ、お世話になるなか、何かできることがあるとの思いです。店舗があるところに限らず、何かあれば社員、スタッフ一同が力になり、役立てるよう頑張ります。何かあっても力を合わせて乗り越え、未来へ向かっていければ」と話した。
同社が同様の協定を結ぶのは県内５市町目。有田市以南では初めてという。
