野球の国際大会、第13回BFA U18アジア選手権(9月2~8日、台湾)に出場する高校日本代表「侍ジャパンU―18」のメンバー18人が23日発表され、日高地方関係で中学硬式の紀州由良リトルシニアOB、智弁和歌山3年の花田悠月内野手(18)=吉備中出身=が入った。この夏の甲子園でも木製バットで一発を放った長打が自慢の大砲。アジアの舞台でも大暴れが期待されている。
高校日本代表には投手8人、捕手2人、内野手5人、外野手3人が選出され、24日から大阪で合宿。28日には神戸市のほっともっとフィールド神戸で大学日本代表との壮行試合が行われる。アジア選手権には8つの国と地域が出場し、初めに4チームずつ2グループに分かれて総当たりのオープニングラウンドで熱戦を展開。各グループの上位2チームが別グループの1、2位と戦うスーパーラウンドに進出し、1位と2位で決勝、3位と4位で3位決定戦を行う。
花田選手は身長178㌢・体重85㌔、右投げ右打ちの内野手。小学2年から地元有田川町の軟式チーム、田殿少年野球クラブで野球を始め、吉備中時代は由良町を拠点に活動する紀州由良リトルシニアでプレーした。智弁和歌山では1年の春季県予選で公式戦デビュー。秋からベンチ入りすると、2年春の選抜大会で甲子園の打席に立った。
木製バットを使い始めた秋は5番・三塁で県予選4強入りし、3年春先の練習試合で3打席連続本塁打を放つと、春季県予選から4番に座り、県1位で近畿大会で準優勝。この夏の県大会は5試合17打数6安打7打点で優勝に貢献し、甲子園では霞ケ浦戦で左翼へ2者連続となる同点ソロを放った。
今春の新基準バット導入以降、木製バットでの甲子園初アーチを含め、高校通算19発(木製16・金属3)。侍ジャパン入りに「いい勉強になるかなと思います。木製バットは他の誰よりも慣れているので、自分のバッティングが大舞台でもできたら」と抱負を語り、「甲子園では打つべきところで打てなかったので、同じような場面で一本まず出せるように。そしてアジアの舞台でも一発」と拳を握った。