躍動感あふれるステージで観客を魅了

 日高川町を拠点に活動する小学生から高校生までの表現舞台活動グループ「あすなろ倶楽部・絆の星」の第9回本公演「絆の星~鼓動響く清流の地より~」が18日、日高川交流センターで開かれ、昼と夜の2回の公演に計約800人が来場。4月から舞台練習に取り組んだ成果を披露した。

 地元で育ったノゾミと親の仕事で各地を転々としてきたカナの中学3年生が出会うオリジナルのストーリー。2人は日高川町生まれで江戸時代に女形の歌舞伎役者として活躍した芳沢あやめ(1673―1729)に導かれて過去への旅に出る。道成寺に伝わる安珍・清姫伝説や筏流しなど清流日高川とともに生きた人々の歴史に触れ、まちの魅力に気づかされる。ノゾミは当初、都会への憧れを抱き、大阪の高校への進学を希望していたが、最後は「このまちが好き。このまちと向き合いたい」と地元に残ることを決意する。

 公演ではあすなろ倶楽部のメンバー、日高川ごんぱっちーず☆(あすなろ体験生)、友好都市大阪狭山市の「表現倶楽部うどぃ」、佐賀県三養基郡基山町の「表現の絆みらぃ」のメンバーらが出演。軽快な動きのダンス、迫力あるバンド演奏で舞台を盛り上げ、感動と躍動感あるれるステージを披露した。オープニングでは美山太鼓保存会も演奏し、舞台終了後には客席から大きな拍手が上がった。