泥んこになりながらプレーを楽しむ子どもたち

 日高川町和佐の田んぼで17日、幅広い世代が楽しめる日本発祥のスポーツ、ポートボールの体験会が開かれた。

 主催は日高地方を拠点にサッカー教室を提供している一般社団法人SIS(坂本寿里也代表)。ポートボールはバスケットボールのような球技で、台の上に立っているプレーヤーがボールをキャッチすると得点となる。

 今回は坂本代表(34)とメンバーの東京大学大学院生で美浜町に移住した岩永淳志さん(25)らが中心に企画。地元農家の協力で休耕田に水を引き、水田の中でプレーするフィールド(約10㍍×約20㍍)をつくった。

 日高地方を中心に子どもから大人まで約30人が参加し、1チーム6、7人の4チームを編成。泥水のしぶきを上げながら味方にパスしたりボールを持って走ったりとプレーに夢中で、得点が入ると「やったー!」「ナイスパス」などと歓声が上がっていた。

 県の農業農村活性化支援モデル事業に採択されている農業とスポーツを組み合わせた取り組みの一環で、昨年も田んぼでのサッカー体験が行われた。坂本代表(34)は「田んぼの中で行うスポーツを通じ、農業に興味を持ってもらう機会になれば」と話していた。