パリオリンピックが終わり、テレビをつけても見たい番組が少なく寂しいと感じている人も多いのではないだろうか。五輪メダリストが出演している番組につい目が留まる。バレーボール女子日本代表主将でエースだった古賀紗理那選手の引退会見、バドミントン混合ダブルスのわたがしペアこと渡辺勇大、東野有紗組がコンビを解消し、渡辺選手は別のペア、東野選手は女子ダブルスでロス五輪を目指すという。大舞台での戦いを終え、それぞれの道に向かう選手たち。4年後が今から楽しみだ。
パリ五輪ロスを打ち消すかのように、いま自民党総裁選が熱気を帯びている。岸田首相が次期総裁選への不出馬を表明し、我こそはと続々と出馬へ向けた動きを見せている。3年前の総裁選以来、ポスト岸田候補に名が挙がっていた「小石河」こと小泉進次郎、石破茂、河野太郎の3人だけでなく、現幹事長の茂木敏充、高市早苗、野田聖子ら女性陣、若手の小林鷹之らたくさんの名前が挙がっていて、これからどんな流れになり、最終的に誰が勝つのか、久しぶりに面白い総裁選になりそうだ。
政治とカネの問題で揺らいだ国民の信頼をいかに回復させられるか、物価高で苦しむ庶民の生活をどう支えるか、世界の脅威から国民をどう守るか、国のリーダーの手腕にかかっている。自民党の中の話ではなく、国民一人ひとりに大きくかかわる話。東京都知事選で新人候補が吹かせた風もあり、幸い政治への関心はこれまでより高まっているといえる。総裁選が始まれば、各候補がどのような考えを持っているのか、しっかり耳を傾けようではないか。まずは関心を持つことが大事だ。(片)