由良町の臨済宗鷲峰山興国寺(山川宗玄住職)で16日夜、開山以来750年以上続く精霊送りの伝統行事、灯ろう焼きが行われた。
境内に新盆や年忌の切子灯ろうを持った檀家が集まり、法堂(本堂)で法要を行った後、約300㍍離れた無常堂に移動。念仏や鉦の音が厳かに響く中、最初に寺の大灯ろうが釜場に入れられ、続いて檀家の切子灯ろうが次々投入された。炎は大きな火柱となって高く上がり、檀家らはじっと眺めては、先祖との別れを惜しんでいた。
今年もたいまつ踊り、土俑担ぎは行わず、日程は雨天のため例年の15日から順延した。