遺族らから提供のあった寄せ書き日の丸など1点1点にじっくり見入る来場者

 日高町平和を願う9条の会(田中薫世話人代表)の「語り継ぐ戦争と平和資料展2024」が11、12の2日間、中央公民館で開かれ、多くの町民が足を運んで平和への願いを新たにした。

 「戦火を生き抜いた人々」をテーマに、公民館2階大会議室には遺族らから提供を受けた出征する兵士を激励する寄せ書き日の丸など遺品のほか、戦争体験者がつづった手記など、経験者の声を伝えるよう工夫。今年は初めての取り組みとして、広島の高校生が被爆体験証言者の記憶に残る光景を絵に描き、当時の状況を伝える「原爆の絵」も多数展示した。

 このほか、体験者が語った映像を流すコーナーもあり、多くの人が戦争の悲惨さをあらためて胸に刻んでいた。

 9条の会のメンバーは「子どもを連れた若い母親たちも見学に来てくれました。1人でも2人でも、次世代に伝えられる場所になったならうれしい」と話していた。