南海トラフ地震臨時情報を受け、各地ではさまざまな対応がとられている。県や市町から出る情報に従いつつも、個人レベルではどんな対策ができるのかを考えたとき、やはりスマートフォンが災害時により長く使えるようにすることが大切ではないかと考える。
情報の収集、安否確認など、スマホは災害時に欠かせない道具になる。緊急地震速報の通知設定をしておけば、外出先でも大きな地震が来ることを知らせてくれるし、マップアプリを入れておけば、避難場所の把握にも役立つ。では、スマホのバッテリー寿命をなるべく保つにはどうすればいいか。
まず、バッテリーの節電方法について。①低電力モード(アンドロイドはバッテリーセーバー)をオンにする②画面の明るさ調整を低くする③画面が自動オフになる時間を短く設定する④Blutooth、通知設定をオフにする⑤使わないときはWiFiをオフにする⑥位置情報をオフにする――などが挙げられる。
次に、モバイルバッテリーの選び方について。容量は大きい物がよく、2万mAh(ミリアンペアアワー)の大きさがあれば、スマホを3、4回充電できるという。停電して電気が使えない場合は、充電量の期待は薄いが乾電池式やソーラーパネル式、手回し式の充電器も持っておくといざという時に役立つ。スマホだけでなくさまざまな電子機器も充電できるモバイルバッテリーも有効で、100Vで動作する家電を使える出力がある等で選んでおくとよい。
また、大きな災害時には無料WiFi「00000JAPAN(ファイブゼロ・ジャパン)が解放されることがある。セキュリティ面に課題があるが、離れた家族との通信手段に使える。(鞘)