食堂しらしょうの入り口に設置した自動販売機とスタッフの皆さん

 由良町大引の大引コミュニティセンター(旧白崎小)で食堂「しらしょう」を運営している一般社団法人紀州の環と大引区自治会は30日、災害時に無償で飲料を取り出せる自動販売機(災害救援ベンダー)を設置した。同施設は避難所に指定されており、有事に備えるほか、平時の売り上げは子ども食堂の運営費に充てる。

 災害時、施設の電源が切れた際、紀州の環が管理する鍵で予備バッテリーを作動させ、お金を入れなくても飲料を出すことができる自動販売機で、ダイドードリンコ株式会社の取り組み。災害時には避難してきた住民らに飲料を配布する。

 普段は施設利用者向けに飲料を販売し、売り上げは月に1回行っている子ども食堂の費用に充てる。紀州の環では「有事の際に活用するとともに、平時は観光や地元の方が食堂を利用していただいていますので、自動販売機を使って子ども食堂を支援していただければ」と話している。