功労会員表彰で受け取った盾を手に笑顔を見せる有本さん

 警察OBでつくる県警友会(小西博久会長)の創立60周年記念式典・祝賀会で、御坊支部顧問の有本充さん(90)=御坊市塩屋町北塩屋=が功労会員表彰を受けた。

 同会は御坊を含む13支部で構成され、会員数は約1200人。創立60周年を記念して有本さんら19人が功労会員として表彰された。

 有本さんは、旧金屋町(現有田川町)出身で、1952年に採用、89年に和歌山西署長で退官後、御坊市に住み、2004年から10年間にわたり、御坊支部の支部長として組織の運営に精励。県内の各支部に先駆けて事務処理体制の刷新を図るとともに、御坊署と地域活動団体とのつながりを充実させるなど、支部発展と警察活動の協力支援に努めた。

 地元の公民館長も務めたほか、県の社会教育の発展にも力を尽くし、その功労で21年には文部科学大臣表彰を受賞。記念式典・祝賀会は野本靖之本部長らが列席して12日に和歌山市内で開かれ、御坊支部から有本さんや楠山隆支部長らが出席した。

 表彰を受けて有本さんは「御坊署管内は地域の人たちが安心安全なまちづくりへ活発な活動を展開しているところ。私たちが知識や技能、経験を生かして協力することが、ひいては現職の支援につながる。地域への恩返しが温かい評価をいただけるようになれば」と笑顔を見せている。

 楠山支部長は「支部長として時勢を読んだ柔軟な取り組みによって多くの功績を残されたことに敬意を表するとともに受賞を心からお祝い申し上げます」とコメント。創立60周年記念では御坊支部も功労支部表彰を受賞した。