
洋画白玄会(出口由孝会長)の第60回展が12日から御坊市中央公民館でスタート。15日まで4日間にわたって開かれる。
長い歴史を持つ同会は、毎年作品展と小品展を各1回開催。第60回の節目となった今回は、会員16人が近作と過去の「お気に入り」作品、計45点を出展している。
出口会長は仏画3点を出展。うち1点は、2011年の東日本大震災発生時に着手し、13年越しで最近仕上げた「道成寺仁王」。100号の大作で、激しく燃える炎と海を背景に道成寺山門の阿吽(あうん)の仁王像を迫力みなぎらせて描いている。「仏敵から寺を守る2体の仁王像を、自然災害や伝染病などすべての脅威から故郷を守る存在として描きました。表現が難しく途中で断念していたのですが、今回の記念展を前に決心して仕上げました」と話し、来場者は「迫力あふれる素晴らしい作品ですね」と見入っていた。
このほか、藤やハマボウなどさまざまな花、獅子舞や祭りの風景、嵐山や興福寺など各地の名所、人物、心象風景など多彩な力作が並んでいる。また、過去の展覧会の記録アルバム等も展示。
展示時間は午前9時から午後5時半まで(最終日は4時まで)。

