県庁の知事応接室で舞台「カルメン故郷に帰る」のポスターを手に紀香さんと岸本知事(県提供)

 父親が印南町出身の女優藤原紀香さんが10日、県庁に岸本周平知事を訪ね、物語の舞台を和歌山に変更して8月からスタートする主演舞台「カルメン故郷に帰る」に向けて意気込みを語った。

 「カルメン故郷に帰る」は1951年、木下恵介監督による日本初のフルカラー映画。今回は紀香さん演じるダンサー、リリィの故郷を本来の長野県から和歌山県の架空の山村(紀の川村)に変え、紀香さんゆかりの和歌山の方言がセリフに盛り込まれている。

 紀香さんは「リリィが差別や偏見を乗り越え、ダンサーという職業に誇りを持って、紀州の地で人々を巻き込みながら元気に暮らしていくすばらしい作品。和歌山のよさが伝わる舞台にしたい」と抱負を述べた。

 舞台は8月17日から東京の新橋演舞場、9月5日から大阪松竹座で上演される。