パリ五輪が26日から開幕する。8月11日までの17日間にわたり、さまざまな競技で熱戦が展開される。パリでの開催はちょうど100年ぶり。今大会では使い捨てプラスチックの全面禁止が宣言され、競技場にペットボトル飲料を持ち込むことができないようにするなど環境と関連づけていることも特徴といえるだろう。

 見どころも多く、開会式はセーヌ川を舞台に行われ、約1万人の選手を乗せた約160隻のボートが6㌔にわたってセーヌ川を入場行進する。マラソンとサイクリングの競技に関しては一般参加選手も対象とし、五輪代表選手と同じコースを体験することできる。

 個人的に注目している種目はサッカー。もともと日本代表の試合をテレビ観戦するのが好きということもあるが、近年は日本のレベルが上がり、2022年に開催された前回のカタールワールドカップでは強豪のドイツやイタリアを破った。五輪では世界のレベルにどこまで迫ることができるのか。メダルの獲得にも期待している。

 日高川町出身で青山学院大学4年の西川史礁選手も五輪選手と同様に世界を相手に戦っている。チェコで開催されたプラハベースボール大会では日本大学代表のメンバーとして出場し、決勝でチャイニーズ・タイペイを下した。西川選手も侍ジャパンの優勝に大きく貢献した。引き続き、12日にオランダで開幕するハーレムベースボールウィークに出場する。

 国際大会で日の丸を胸にプレーするのは大変なプレッシャー。しかし、日高地方の人たちには身近に感じるスターで、その雄姿は夢に向かって進む少年たちに「やればできる」というメッセージを与えることだろう。(雄)