ともに今年のドラフト注目株、MVPに輝いた西川選手㊧と大会首位打者表彰を受けた立正大の飯山志夢外野手

 国際野球大会、第43回プラハベースボールウィークの決勝が10日、チェコで行われ、日高川町出身で青山学院4年の西川史礁選手がメンバー入りする日本大学代表の侍ジャパンがチャイニーズ・タイペイを5―3で下して優勝を決めた。西川選手も5打数3安打1打点の活躍で、大会の最優秀選手(MVP)にも選ばれた。

 大会は6日開幕。日本、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、ドイツ、オーストリア、ギリシャ、ハンガリー、スロバキア、リトアニアの9カ国が参加し、2グループに分かれて対戦。日本はグループAに入り、第1戦のドイツを7―3、第2戦のチャイニーズ・タイペイを3―2、第3戦のチェコを9―3で下して3戦全勝でグループ1位を決め、決勝はグループ2位のチャイニーズ・タイペイと対戦した。

 初回、チャイニーズ・タイペイに2点本塁打で先制されたが、日本はその裏に2点を返して同点。5回に1点を入れられ、再びリードを許す展開となったが、6回に2点を奪い逆転、7回にも1点を加えた。

 西川選手は2番・左翼で先発フル出場し、5回の先頭で左前打。6回には1死満塁の場面で遊撃への内野安打で三塁走者をかえし、同点となる3点目を奪った。8回にも二塁への内野安打で出塁し、日本の優勝に大きく貢献した。

 今大会では全試合で安打を放ち、通算18打数8安打(打率4割4分4厘)。本塁打1本、三塁打1本、二塁打2本だった。打点はチームトップの5。

 西川選手は「ジャパンの堀井監督からバッティングについて助言をいただき、大会中は好調をキープすることができました。みんなと一緒になって戦い、優勝できたことがとてもうれしいし、いい思い出になりました。12日からオランダで開催するハーレムベースボールウィークでも優勝できるように頑張ります」と笑顔を見せた。