昨年秋のプロ野球ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから6位指名され、青山学院から入団した日高川町蛇尾出身の中島大輔選手(23)=早蘇中―龍谷大平安、御坊ボーイズOB・写真=が2日、初めて1軍に昇格。同日、青森県の弘前市運動公園野球場で行われたオリックス戦に出場し、初打席で二塁打を放った。
この日はベンチスタートとなったが、1―4で迎えた9回、先頭の阿部に代わって出場。相手投手のマチャドが投じた4球目のストレートを打ち返すと、一塁手手前で打球が跳ね、右翼線に転がる二塁打となった。スコアボードの公式記録に「H(安打)」のランプが付くと、中島選手は二塁ベース上でガッツポーズ。「緊張はしましたが、とりあえずうれしいです。記念のボールは両親にプレゼントします」と笑顔を見せた。試合はそのまま1―4で敗れた。
中島選手は50㍍5・9秒の俊足。守備範囲が広く、長打力を持ち合わせた打撃が持ち味。プロ入り後はイースタン・リーグの61試合に出場。1軍に上がる前の30日時点の打撃成績はチームトップの打率2割8分4厘(リーグ5位)をマーク、1本塁打、14打点と活躍し、結果を残していた。青山学院では4年生の秋季リーグでは最優秀殊勲選手賞(MVP)を獲得。昨年7月にアメリカで開催された日米大学野球選手権大会の日本代表では主将としてチームを引っ張り、日本の優勝に貢献した。