「私たち自身が職場を変える」を合言葉に、御坊市は職員が平日や休日の勤務時間外に他の課の業務を応援するワークシェアリング制度を試験的に導入した。
残業が多い特定の課の職員の負担を減らし、職員の健康保持や働きやすさを促進することで、市民サービス向上につなげるのが目的。応援する職員にとっては他の課の業務を理解し、自身のスキルアップにもつながる。
同様の制度導入は日高地方の自治体で初めて。県内では田辺と橋本市がすでに導入しているが、対象が正職員だけ。御坊市は正職員のほか、会計年度や再任用の職員も対象にしており、幅広く人材を確保する。庁舎内の共有ネットワークに掲示板を設けており、応援が必要な課が募集内容を掲載。内容を見た職員が自らの意思で応募する。応募する職員は直属の上司(係長級以上)から口頭で承認を得ればよく、機動的に対応できるようにした。
応援業務は選挙や税申告時の事務、各種イベントの手伝いなどを想定しているが、具体的にどういった内容が出てくるかはまだこれから。
総務課情報化・イノベーション推進室では制度をより活用しやすくするため、募集課の意見を聞き、課題点があれば随時改善していく予定で、「課の垣根を越えて手伝い合える雰囲気や職場環境づくりになれば」と話し、今後、組織改編も検討していく。