高さを生かしたスパイクやブロックを武器に和歌山チームに新加入したみなべ町出身の坂本選手

 10月5日から佐賀県で開幕する「SAGA2024国民スポーツ大会」出場を目指す成年女子バレーボールの和歌山チームに、日高地方からみなべ町出身で和歌山大学1年生の坂本実優選手(18)=和歌山市在住=が新たに加入した。今春、開智高校を卒業したミドルブロッカーの即戦力で、高さを生かしたスパイク、ブロックを武器に悲願の本戦出場を目指す。

 本選に出場するためには8月24、25日に和歌山ビッグホエールで開かれる近畿予選を勝ち抜かなければならない。和歌山は予選で滋賀代表の東レアローズ、兵庫代表の神戸親和大学と対戦し、上位2チームが決勝トーナメントに進出。本戦に出場できるのは優勝の1チームのみの狭き門だ。

 坂本選手は上南部小学校3年の終わりから南部スポ少でバレーをはじめ、上南部中、高校は県内の強豪・開智に進学。1年からミドルブロッカーのレギュラーとして活躍し、インターハイや春高にも出場した。今春卒業し、4月から和歌山大学教育学部に通っている。バレー部には所属せず、週1回のサークルに参加していたが、昨年まで和歌山チームの監督を務め、今年春から古巣の東レアローズでU―15チームの監督を務めている芝田安希さんらに声をかけてもらい、練習会に参加。「バレーは高校で一区切り」と思っていたが、和歌山チームで仕事をしながら国体出場を目指すメンバーの姿に刺激を受けて「もう一度頑張ってみたい」と加入した。

 身長175㌢、高さとスピード、パワーを生かした速攻やブロックが持ち味。「自分はまだまだ未熟ですが、若さを生かして思いっきりプレーし、チームを元気づけたい」と闘志を燃やしている。