日高町内の事業所や行政でつくる日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長=松本秀司町長)は、まちをPRする新たな土産物として、名物のクエをモチーフにしたクッキーを開発した。おいしいバタークッキーにかわいいクエのイラスト3種類をプリントし、パッケージにはクエの説明も。名前は「和歌山ええわいしょ~」で、和歌山を代表する土産としてアピールしていく。
同協議会は日高町、商工会、観光協会、旅館民宿組合、地域振興株式会社で2017年に発足。クエのプロモーション活動、さばコロッケのPR販売、ベトナムなど海外からの誘客などに取り組んでいる中で、クエをモチーフにした新しい土産物を創出しようと昨年10月から商工会が中心となって検討。つながりのあった岐阜県の大手メーカーの協力を得て、クエのプリントクッキーを生み出した。
町内の温泉館「海の里みちしおの湯」をイメージした温泉につかるクエ、愛らしい笑顔のクエなどをあしらっており、日高町らしいオリジナリティーあふれる仕上がり。12枚入りで600円(税込み)と消費者にもやさしい値段設定で、賞味期限も半年あり使い勝手のいいよう工夫している。
和歌山を代表する土産物にと、商品のパッケージにはクエだけでなく、海や船、熊野古道をイメージしたイラストを使っている。町内での販売用に「クエのまち日高町」のシールも張っており、町内に来た観光客へのPR、県外に出かけるときの地元のお土産としても重宝されそう。
町内の温泉館や民宿、町外では印南サービスエリアなどですでに扱っており、売れ行きは好調という。同協議会では「町内はもちろん、県内の観光地でも販売してもらって、日高町のPRにつなげていきたい」と話している。