八幡山公園のあずまやに投影された宮子姫プロジェクションマッピングのイメージ画像

 御坊市観光協会の総会が14日開かれ、新年度事業計画で宮子姫伝説のプロジェクションマッピングの映像を制作し、今秋にゆかりの八幡山公園(藤田町吉田)で夜の上映イベントを実施することが決まった。道成寺近くに今年3月、まちなみの駅が整備され、八幡山城跡の公園化が進められるなど周辺一帯の環境が整う中、一層の集客を目指す。

 プロジェクションマッピングはプロジェクターなどの映写機器を使って立体物にCGなどの映像を投影する技術。同協会が計画する映像は日本のシンデレラと言われる美しい宮子姫のストーリーの魅力が伝わる内容で、制作は日高川町在住の映像クリエイター「Hira&maja」に委託。八幡山公園にあるあずまやに投影する専用の映像を作る。事業費は96万円で、県の地域づくり補助金を活用予定。夜間の集客も狙っており、かねて進めている宮子姫聖地化プロジェクトを本格的に推進する起爆剤とする。

 新規事業では日高川の川魚やジビエを使った体験型観光と食事のセット「日高川の恵みフルコースプロジェクト」も実施。今年2月に同協会が視察した滋賀県近江八幡市からヒントを得た。ほか3月8日を「みーやちゃんの日」として制定し、近隣市町のゆるキャラを集めてパーティーも開催する。

 総会では高垣太郎会長がSioトープに常設しているガチャガチャ(カプセルトイ)が年間50万円を売り上げる人気となったことなどを報告し、「来年の大阪・関西万博を控え、地方のニーズが高まっており、一層の観光振興へ積極的なご提言をいただきたい」と話した。