煙が充満する真っ暗な現場へ進入し、要救助者を捜索する御坊市の消防隊員

 御坊市と日高広域の両消防は14日、同市役所旧庁舎で建物火災を想定した合同の警防訓練を行った。

 解体中の旧庁舎地下1階から出火し、作業員が逃げ遅れたとの想定で、各消防隊が活動を展開。防火服に空気呼吸器を背負って扉を開放、進入し、真っ暗で、さらに煙が充満する内部で要救助者を捜索、運び出した。

 トップで行った御坊市消防隊は指揮隊と連携し、本番さながらの緊迫感で活動。各隊終了後、検討会で意見を交わした。

 普段の訓練環境と違った施設使用でより実践的に活動。御坊市の由良成幸署長は「この訓練結果を踏まえ、自署で検証、消防力のさらなる向上に努めてほしい」と講評した。