毎日、印刷工場で輪転機が回り始めるまで社内にこもり、記者の原稿チェックと紙面組みに追われ、恐ろしいほどの早さで1週間、1カ月が過ぎていく。たまに以前回っていた役場に顔を出すと、顔なじみの職員さんからはよく「太った?」とお声をいただく。
会った瞬間、声をかけてもらえるだけでもうれしい話。「太った?」「やせた?」というやりとりもほとんど笑い話であるものの、以前、いつも陽気であけっぴろげな人に真顔で「あんた顔色悪いで」といわれた日には、しばらく本気で落ち込んだ。
数カ月前、車が大好きな友人を助手席に乗せて自分の車を運転していたとき、カーステの音を絞ってこういわれた。「ホイールベアリングかな。まだ大丈夫やろけど、いっぺん修理屋さんでみてもうた方がええわ」。
自分はまったく気づかなかったのだが、走行中のかすかな異音に気づき、指摘してくれた。その後、自分でもわかるほど音が大きくなってきたので、車のプロにみてもらったところ、「そろそろ部品の換えどきですね」と診断された。
車の小さな異音はいわば病気の前兆。気づかぬまま走っていれば故障や事故につながりかねない。自分の車ではないから気になり、久しぶりに会うから気づく不具合や異変もある。もうすぐうっとうしい梅雨入りですが、皆さんもできるだけ外に出て人と会いましょう。(静)