海や川での事故を未然に防ごうと、日高広域消防は、水難事故防止パトロールをスタートさせた。
同消防によると、毎年、全国の海岸や河川には、ゴールデンウイーク前後から夏にかけて多くの人がレジャーで訪れるが、各地で水難事故は後を絶たず、2022年の全国水難事故発生件数は1346件、死者・行方不明者727人(海363人、河川245人、その他119人)。23年の県内の水に関する事故は海が31件、死者13人、川が17件、死者7人、その他4件、死者3人となっている。
日高郡内でも毎年発生しており、特に昨年は日高川流域で水難事故が多発し、3人が犠牲となった。同消防は今年、9月30日まで管内の海岸や河川で警戒パトロールと啓発活動を実施。レジャー客らに「事前に天気予報なとをチェックし、天候の急変や川の増水に備える」「水辺で遊ぶ場合はライフジャケットを着用」「飲酒後は海や川に入らない」「子どもだけで遊ばない。子どもから目を離さない」の注意事項を呼びかける。
5月25日には日高川町初湯川、猪谷地内の日高川で実施。職員3人が啓発物品を配布し、尾﨑行雄署長は「毎年のように発生している水難事故を未然に防ぐため、危険な場所で水遊びやキャンプは絶対にしないで。子どもはもちろん、大人も水辺で遊ぶ際はライフジャケットを着用してください」と話している。