フェスではポスター入賞者らを表彰(印南町公民館で)
歯塚で焼香する栗本会長ら(御坊市の天性寺で)

 歯と口の健康週間(4~10日)に合わせ、日高歯科医師会(栗本武俊会長)らは8日、印南町公民館で第24回よい歯のフェスティバル、御坊市の天性寺(津本芳生住職)で第60回歯の供養式を行った。

 フェスティバルは日高歯科医師会、日高学校保健会(濵上修会長)、御坊保健所(新谷浩子所長)が共催。80歳以上で20本以上自分の歯を残している「8020運動」の達成者、歯と口の健康週間ポスターと標語の入賞者を表彰し、栗本会長は「歯と口の健康状態は発育やさまざまな病気と関係していることが明らかになっています。超一流のアスリートには歯並びがいいという共通点もあります。しっかりと口の中をケアしてください」とあいさつ。新谷所長も「今後も地域の皆さんがおいしい食事と楽しい会話ができ、健康で長生きできるように歯と口の健康に取り組んでいきます」と述べた。

 供養式には会員ら日高歯科医師会の約30人が出席し、栗本会長が「歯をなくした患者さんのために、救えなかったという懺悔(ざんげ)の気持ちも含め、こうして手を合わせることで不思議と心が落ち着き、また新たに頑張ろうという気持ちにさせてくれます」とあいさつ。元会長の平林正樹さんが「歯を守る歯科医師たちが集い、人々の幸福のために歯科医学の一層の発展を誓います」と祭文を述べた。境内の墓地にある歯塚でも法要が行われ、会員らが順番に焼香し、抜去された歯を供養した。