山林の伐採作業が完了した統合中学校の工事現場

 2028年4月の開校を目指す印南町の中学校統合事業は、新校舎の建設予定地の敷地造成工事で、山林を伐採する作業が完了した。

 敷地造成は昨年12月から始まり、校舎建設部分2カ所と通学路(避難道路)建設部分2カ所の4カ所に分け工事が進められている。現在は山林の伐採作業、土砂の流出を防ぐ堰堤(えんてい)等を設置する防災工事が終わった。

 校舎建設の土台整備作業はICTを活用し、施工する。ドローンで空中から測量を行い、切り土・盛り土等土地整備に必要なデータを作成し、作業に入る。

 造成工事は今年度と来年度の2カ年で行う。今年度中に追加の工事を発注し、来年度末までにすべての造成工事を完了させたいとしている。

 4日は町の統合推進プロジェクトチーム会議が開かれ、造成工事の進捗報告と校舎設計のレイアウト配置案4案が検討された。設計業務は年内に開始し、9月議会に予算を提案する予定。可決されれば契約を行い、25年度末までに設計図を完成。26・27年度の2カ年で建設工事を進めていく。

 6日には中学校統合委員会(森川要委員長)と議会文教厚生常任委員会(中島洋委員長)が先進地視察を実施。和歌山市立伏虎義務教育学校(和歌山市)、吉野町小中一貫教育校(奈良県吉野町)の2カ所を訪問する。

 中学校統合事業は町内の印南、稲原、切目、清流の4中学校を統合するもの。工事は印南地内の宇杉ケ丘団地東の元農地・山林で進められている。