昼間の取材先でのあいさつが「暑いですね」という季節になってきた。大阪管区気象台が発表した、向こう1カ月(5月18日~6月17日)によると、近畿地方は暖かい空気が流れ込みやすいため、気温は高く、特に、期間の前半は気温がかなり高くなる可能性があるという。先日、農作業体験での取材で、「去年は『熱中症警戒アラート』が出て、園児が来れなかったのよ」という話を聞いた。

 熱中症警戒アラートは近年、熱中症の搬送者数が増加傾向にあることから、環境省が気象庁と2020年、気温や湿度から割り出した「暑さ指数」に基づき、熱中症の危険性が極めて高いと予測される場合に、国民の予防行動を効果的に促すため、関東甲信地方で先行的に試行。21年度から全国で運用されている。暑さ指数の予測値が33以上になった場合に発表され、涼しい環境以外では運動を中止し、普段以上に対策を取るよう求める。

 さらに今年からは各都道府県内全ての観測地点で暑さ指数の予測値が35以上になった場合、熱中症の危険性が極めて高いとして「熱中症特別警戒アラート」を発表。屋外でのスポーツイベントや体育の授業の自粛、在宅勤務の推奨、水分や塩分のこまめな摂取の徹底を自治体やホームページを通して住民に伝える。

 熱中症の救急搬送が多いのは7~8月の夏場だが例年5月から搬送される人が増加。昨年、日高地方では5月16日から9月26日までの間で79人、全国では5~9月の間で過去2番目に多い9万1467人が熱中症で搬送されている。今年もすでに日高地方で搬送があった。夏本番を前に、アラートに気をつけながら、予防、対策を心がけよう。(笑)