日高町は18日、今年度から新たに実施する訪問型家庭教育支援事業の実働チームとなる一般住民10人と1団体に家庭教育支援員を委嘱した。学校や日常生活など保護者らの悩みや困りごとを気軽に話せる身近な相談相手になる取り組みで、9月から小学1年と中学1年の全家庭を訪問。顔の見える関係づくりからスタートさせる。
町外から転入してコミュニティーに参加しずらい、相談できる人がいないなど、悩みや困りごとを抱えている保護者らが気軽に相談できる体制を整えようと、支援員制度を今年度から導入した。日高地方では日高川町、由良町ですでに取り組みが始まっている。
支援員は2人ずつ5チームに分かれ、9月から町内の小学1年生と中学1年生がいる家庭、合わせて約160軒を訪問し、支援制度の説明や子どもの学校生活だけでなく、日常生活での悩みや困っていることがないか聞き、学校、家庭、地域をつなげることで安心して子育てできる環境づくりに務める。
1団体は日高おはなしの会で、乳幼児健診時に支援員メンバーと一緒に絵本の読み聞かせなどを行う。
支援員は民生児童委員や元教諭、元看護師らで、森順教育長が委嘱状を手渡し、「取り組みは始まったばかりでまだつぼみの状態。皆さんの力で花を咲かせてほしい」と期待を寄せた。今後は学校との協議や月1回程度情報共有し、9月からの家庭訪問に備える。
支援員10人は次の皆さん。
垣内麻美子、木村由利子、山田千惠美、尾上純子、塩﨑貢、前井朝香、小林明子、松田美保、松本亜希子、嶋田左知代