美しい花を咲かせるキンセンカ

 日高町のふれあいセンターの花壇で、キンセンカの花が満開に咲き、見頃となっている。

 67年前、日ノ御埼灯台沖でデンマーク船のヨハネス・クヌッセン機関長が、火災を起こした日本の船の乗組員を助けようと荒海に飛び込んで殉職。キンセンカはクヌッセン機関長が好きだった花で、遺徳をたたえ、後世に伝えていこうと毎年苗を定植。昨年11月、松本秀司町長やボランティアの住民が900株を丁寧に植えていた。

 今年も黄色やオレンジ色の花が美しく咲いており、訪れた人の心を和ませている。町や社協では「きれいな花を見て、クヌッセン機関長の遺徳にも触れてほしい」と話している。