HUB実行委員会のメンバーがPR(6・7日、東京で開かれた展示会で)

 日高地方を舞台にしたサイクリングイベント「和歌山紀中サイクルフェスタHUB(ハブ)24」が、11月24日、みなべ町をスタート・ゴールとするコースで開催される。3回目となる今回は、今まで参加者が少なかった関東圏のサイクリストも呼び込み、参加人数過去最大の700人規模でエントリーを受け付ける。

 HUBはサイクルイベントを通して紀中の魅力を発信し、地域の活性化につなげようと、地元の愛好家有志でつくる同実行委員会の主催で2022年からスタートした。初開催の同年は、11月に日高港発着で実施し、あいにくの雨だったが約380人が参加。翌年の2回目は9月に印南町のかえるの港発着で約480人が参加した。

 今回はみなべ町をメインに、保健福祉センター近くに設置された特設会場発着のコースで開催する。コースは清川球場を通って切目川ダムへ。その後日高川町に入り、御坊市野口のせせらぎ公園を折り返して印南町へと向かい、フルーツラインを通ってゴールを目指す。総距離100㌔のロングコースと68㌔のショートコースの2種類を設け、各エイドステーション(休憩場所)では日高地方の特産品を提供する。 

 参加者は全国各地から訪れるものの、県内や京阪神からが多く、関東圏からは去年は4人とまだまだ知名度も低い。みなべ町は白浜空港から近いということもあり、今回は関東圏のサイクリストにも積極的に周知し、開催規模を大きくしたいという。昨年に引き続き日本旅行とタイアップし、イベント前々日から羽田―白浜便でみなべ町内の宿泊施設へ泊まれるツアーも組み、3月に大阪、今月6・7日は東京で行われた国内最大級のサイクルイベント展示会「サイクルモード」にも出展し、PRも行った。

 実行委員長を務める楠谷和弘さん(43)は、「今回は山と川を楽しめるコースになっており、日高地方の特産を楽しみながら、非日常の自然を走ってもらいたい」と話している。

 エントリーは6月から開始する。コースやエイドステーションなどの詳細情報はHUBのホームページで順次アップされる。